![]() |
![]() |
||||

|
●鶏はいつ日本に渡来したか? 「鶏の祖先と考えられる野鶏は南方アジア一帯に分布の広い赤色野鶏、地域的な分布をみせる灰色野鶏とセイロン野鶏、緑襟野鶏の四種がある」「今日地球上に広く分布する鶏の原種は、四種の野鶏(ヤブニワトリ)の中の赤色野鶏であろう」と山口健児著『鶏』(法政大学出版局)に記されている。 |
||||||
|
愛媛県四ツ手山古墳出土の「鶏形埴輪」 |
●埴輪となった鶏 古墳時代(3〜4世紀頃)になると、鶏を形取った埴輪「鶏形埴輪」が古墳の副葬物となった。人物や動物、鳥、武具、家などの具体的な形をした埴輪を「形象埴輪」といい、葬礼用の儀式や祭祀につかわれている。 |
![]() |
●日本初の食肉禁止令 天武4年(676)に天武天皇より「牛、馬、犬、猿、鶏の宍(しし=肉)を食うこと莫(な)かれ」という詔が出された。 |
|
●『古事記』に記された鶏 『古事記』は、天武天皇が「諸氏族が持っている帝紀および本辞は、もはや真実と違っていて虚偽を加えている」と聞き、その虚偽を正して後世に伝えようとしたというものだ。舎人(とねり)の稗田阿礼(ひえだあれ)が編纂を始めるものの天武天皇の崩御で中断したが、太安万侶(おうのやすまろ)がそのあとを引き継いで完成させた。 |
||||||||||
|
●『万葉集』に登場する鶏 『万葉集』は、奈良時代につくられたわが国最古の歌集だ。大伴家持らの手で編纂されたといわれ、全20巻に約4500首の和歌が収められている。鶏の歌は14首。「 とり」「かけ」「にわつどり」と呼ばれるとともに、「東」の枕詞として「鶏が鳴く」という言葉があることからも、刻を告げる鶏が当時の人々に親しまれていたことがわかる。 ◎庭つ鳥(にわつとり)鶏(かけ)の垂り尾の乱れ尾の長き心も思ほえぬかも 読み人知らず また、ウズラ、キジ、ヤマドリ、シギ、カモ、アジカモ、トラツグミ、スズメなども詠まれているが、興味深いのは東歌の「都武賀野(つむがの)に鈴が音聞こゆ可牟思太(かむしだ)の殿の仲子(なかち)し鳥狩(とがり)すらしも」だ。[都武賀野=地名、可牟思太=人名、仲子=次男](訳/都武賀野に鈴の音が聞こえる。これは可牟思太の殿の次男が鳴らしている。鳥狩をしているようだ) |
||||||||||