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野菜  

やきとりに使う野菜

ネギ

 ユリ科の多年草。原産地は不明だが、中国西部あたりといわれる。8世紀頃、日本に渡来し、江戸時代中期には全国各地で栽培された。『日本書紀』に「き」とあり、ネギ独特の匂いから「息・気」を語源にするという。白根が発達するものを「根葱(ねぎ)」、株が分かれるものを「分葱(わけぎ)」と呼んだ。

 ネギは日本全国で栽培されているが、西日本では主に緑色の葉の部分を食べる葉ネギ、東日本では葉の基部を軟白した白ネギ(根深ネギ)が栽培される。

 やきとりに使う際、葉ネギだと串にきちんと刺さらず、肉も安定しないことから、たとえ関西圏でも白根を食用とする「根深ネギ」がよく使われる。
 「根深ネギ」には「硫化アリル」という低分子有機化合物が多く含まれているが、硫化アリルには肉や魚の生ぐささを消す作用がある。やきとりに「根深ネギ」を使う理由はここにもある。

タマネギ

 ユリ科の野菜。原産はアジアから地中海沿岸。日本に入ったのは江戸時代の長崎で、明治4年に札幌、明治18年に大阪ヘ導入され、本格的な栽培がはじまった。食用にするのは、葉の基部のうろこ状の茎がふくらんでできた「りん茎」である。

 タマネギにはアリイン類が含まれ、強い殺菌作用がある。また、豚肉に多く含まれるビタミンB1と結合して体内に吸収しやすくする働きがある。

 タマネギが串に刺されている室蘭のやきとりは、豚肉が使われている。室蘭やきとりが人気の理由は、こんなところにもあるのかもしれない。

キャベツ

 アブラナ科アブラナ属。原産地は地中海沿岸で、青汁で有名になったケールがヨーロッパ各国で改良されて現在のキャベツになったといわれる。日本には明治時代に導入された。

 ビタミンCが豊富で、外葉にはカロテンも多く含まれている。胃腸の働きを助けるといわれるビタミンUも含まれ、やきとりをたくさん食べる手助けをしてくれるようだ。

 やきとりにキャベツがついてくるのは、今治や福岡、久留米など。なかでも久留米は、酢だれをかけたキャベツを独自の食文化として誇っている。

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