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| 「ねぎま」は葱とマグロを一緒に串で刺した煮物や焼き物のこと。また、二つを取り合わせた鍋物もしくは汁物と「たべもの日本史総覧」「日本たべもの百科」(新人物往来社)にある。 マグロは、現在のように多くの人が有り難がるようなものではなく、庶民のたべものだった。マグロと葱の「ねぎま」は庶民に深く浸透しており、そのスタイルが鶏と葱を串に刺して焼く焼鳥の「ねぎま」に似ていることから同じ名で呼ばれた。 このスタイルを、関西では「鳥ねぎ」「とり串」といい、関東で「ねぎま」と呼ばれる。関東の魚食文化はマグロ中心だから、「ねぎま」が「マグロ鍋=ねぎま」から派生したと考えるのは、うなずけるところだ。 |
| ●池田弥三郎の語る「ねぎま」。 「ねぎまというのは、ねぎまぐろの略だ。どの道上品なたベ物ではないから、その名も下町の職人好みの、品のよくない略符号式だ。しかし下品だということはまずいということではない。わたしなどは好物の一つだ。…中略…俳句の季題の『ねぎま』は煮売り屋のもので、ねぎとまぐろと、それにとうふなども入れて、あまからく煮こんだものだ」 ※『私の食物誌』「2月14日 ねぎま」(新潮文庫)より |